映画:アサシンクリード
アサシンクリードを見てきた。
なんかよくわからんのう。ひるね姫の次の日にこの映画を観たというのはなにがしかに必然的な感じのあれがあるようなないような。どっちだ。いやないんですけれども。
原作ゲームファンの友人に聞く限り、まあ原作を知っている人間からするとだいたい納得がいく内容であったそうなのだが、そうすると俺がエンディングを見て「えっ、ここで終わり?」と思ったのは原作をプレイしてないからなのだろうか、ということが思われる。
現代社会は「知能や暴力性は遺伝しない」「後天的になんとかできる」といった建前で動いているわけだし、暴力性が「特定の血族子孫」に強力に遺伝される、というのはどう考えても懐疑的*1にならざるをえないが、そういった内容に踏み込んだ映画がアメリカ(だよな。よく知らんしまあどこでもいいんだけど)で作られたというのはちょっと面白かった*2。
内容に関しては、原作ゲームに忠実であるらしいのだが、それを重視し過ぎたというか固執してしまったせいで映画全体のクオリティがさがっている、という印象は否めない。バイオハザードなんかが真っ先に思い浮かぶが、あれくらいはっちゃけてしまうのはゲームを実写映像化するにあたって重要なんだなあ、という感じがする。いやあれはあれで賛否があるんだろうけど。
だからといって映画そのものがつまんないわけではない、というのが難しいところで、たとえば黒人のお兄ちゃんとアジア系のおねえちゃんのアクションのキレが良すぎて感動せざるをえない。とか、見るべきところは多く、前述の骨子となる設定やストーリーの部分は「明らかにフィクション」という感じでもうちょっと上手に嘘をついて欲しいところであったが、それも無視できるレベルではあった。
原作ゲーム面白そうだな、という感想は受ける類の映画でもある。5段階評価の3といったところだが、原作ファン以外にはあまりお勧めしないかなあ、俺なら。たとえば両親が映画デートに行くにあたってこれを観ると言い出したら、それとなく止めると思う。